「拒否権あったほうがいい」 常任理入りで小泉首相
2005年05月17日21時34分
小泉首相は17日、日本が国連安保理の常任理事国になった場合の拒否権の扱いについて「現在の5カ国と同じように、持った方が望ましい」との考えを明らかにした。同時に「この問題、なかなか難しそうだ。今の利害とか既得権を侵されたくないという意向が強いから」とも述べ、日本の常任理事国入りを支持している米国を含め、現常任理事国の間に異論が強いとの認識を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
日本政府はともに常任理事国入りをめざすドイツ、ブラジル、インドとともに、16日に安保理拡大を求める「枠組み決議案」の草案を提示。拒否権について「新常任理事国は、現在の常任理事国と同じ責任と義務を持つべきだ」と記した。日本政府によれば、米国は、拒否権を求めないことを明らかにしない限り、日本など4カ国の常任理事国入りを支持しない方針という。
http://www.asahi.com/politics/update/0517/009.html?ref=rss
日本が一番尻尾を振っているアメリカでさえ、この調子なのだから 、国連が「戦勝国倶楽部」であることを、まざまざと思い知らされるいいきっかけである。
特に日本人は、国連の実態を知ろうともしないくせに、その理念の部分に惹かれて「国連主導で行くべきだ」などと発言する人が少なくないが、「国連にはたいした力はない」という点をもっと自覚するべきだ。
国連が機能するのは、「大国である戦勝国の利害が一致したときだけ」である。
日本が拒否権のないままで常任理事国になれば、紛争地域への軍事力の派遣は避けられなくなり、戦争への参加を否応なくさせられる事になる。
日本は拒否権のない常任理事国にはなるべきではなく、なれなければ国連への負担金の支払い拒否をすべきである。
アメリカは、本来負担すべき金額を全額は支払っていない事を、もっと世界的に問題にすべきだ。
【2005/05/17 22:23】
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